黒澤映画の主人公と来れば、ほとんどの人が三船と答えるだろう。
では、黒澤映画の名脇役と言えば・・・・
これは人によって答えは様々になるが、
左卜全(ひだり ぼくぜん)を想像する人も
以外に多いのでは、とボクは踏んでいる。
特に「七人の侍」の、普段はとぼけているが、
時々的を射た言葉をもらす百姓”与兵衛”のような
役どころは彼の真骨頂であろう。
「老人と子供のポルカ」は、そんな役者左卜全が
激動の時代、1970年に歌った歌だ。
彼の映画で見せたキャラクターを見込んでかどうかは知らないが、
冗談めかして、世の中を揶揄するようなこの曲を歌うのに
こんな最適な人は他にはいなかっただろう。
この曲は社会風刺を孕んだメッセージ・ソングだ、と言われても
はじめて聴いた人は、ただただ何じゃこりゃ?
という感想しか持てないだろうが、
やめてケ〜レ、ゲバゲバ(=ゲバルト)
やめてケ〜レ、ジコジコ(=事故)
やめてケ〜レ、ストスト(=ストライキ)
そして、神様助けて!と歌っていることがわかれば、
なるほどと思えるはずだ。
しかし、まぁそういった話があるにはあるが、
やっぱりこの歌のインパクトの前では理屈を語るのは虚しい、
だって、すごいんだもん・・・助けて〜
左卜全とひまわりキティーズ ”老人と子供のポルカ”
コメント (2)
ある意味衝撃的な映像です。。
はじめ見た時に、昔よくTVに出ていた横山弁護士を思い出してしまいました。。
「ブリキの太鼓」を見終わった後の感覚もあるような…。作品の時代背景も似てるのかな?
当時の時代背景がインパクトを求めていたのかもしれませんね。。
投稿者: TAKA | 2007年09月08日 00:46
日時: 2007年09月08日 00:46
この時代は、TV業界も音楽業界もまだ若かったということもあり、色んな意味で混沌としていて、何が出てくるかわからない面白さがあったのではないかと思います。
今は、何をやったらマズイだとか、何をやれば効率的に受けるとかいった過去のリサーチ結果がある分、それが足枷となって、出てくるものがすべて予定調和的でつまらなくなっている気がします。
そう感じてしまうのはボクだけでしょうか?
投稿者: ヨコタ | 2007年09月09日 13:26
日時: 2007年09月09日 13:26