どんなに素晴らしいアルバムに出会えても、
そのアルバムを一生の友と出来るかどうかとなると話は別になる・・・
過去から現在までを通して自分に影響を与えてくれた
数々のアルバムの事を思い返してみると、
自分にギターを弾く切っ掛けを与えてくれたアルバム、
”歌う”と言うことは、単にメロディを
声にする事だけではないと教えてくれたアルバム、
音楽の持つ理屈抜きの楽しさを教えてくれたアルバム・・・
ひとつひとつ取り上げていったらキリがないほど、
様々な音楽に出会え、救われてきたことを思い出す。
しかし、最初に述べたように、
今後もずっとそばに置いて聴いてゆきたいアルバムとなると、
自信を持ってこれだと言えるアルバムは限られてくる。
音楽に限る話ではないが、
これは、人生の一時期に重要な意味を持つものでも、
自分の成長や新たな出会いや発見で、
自分の中で新鮮さを失い、
過去のものとなっていってしまうからなのだろう。
もちろんたまに昔を振り返りたくなる時もあるが、
それは、久々に昔の親友に街でばったりと
出会った時のような感慨を覚えるの同じ事で、
現在の自分の心を直接揺り動かす出来事とはまた別な事だ。
そう考えると、一生付き合ってゆける友人を得るのと同様に
一生涯、心の友としてゆける音楽に出会うことも
また難しい事と言えるのではないだろうか。
自分がブラジル音楽を聴き始めた頃に出会ったアルバム、
カルトーラの”人生は風車〜沈黙のバラ”は、
そんな数少ない生涯の友となり得るアルバムだ。
Cartola "O Mundo é um Moinho(人生は風車)"

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