現在、横浜にある放送ライブラリーでは、
NHK人形劇”ひょっこりひょうたん島”の当時の資料が、
”ひょうたん島がやってきた~人気人形劇の素顔”として企画展示されている。
そして、今週は特別企画として、
21日に、ひとみ座による”泣いたトラひげの巻”他の公演、
さらに、今日23日には、番組にゆかりのある方達出演による
公開セミナー”「ひょっこりひょうたん島」の魅力を語る”が行われた。
セミナーは、番組復刻版の功労者、
そして、ひょうたん島ファンクラブ会長の伊藤悟さんの司会で、
中山千夏さん(博士役、作家)
片岡 晶さん(人形美術、人形デザイナー)
武井 博さん(演出、元NHKディレクター)
御三方の当時の制作秘話を聞いてゆく形で進められた。
さらに、このセミナーがあることを二三日前に、
たまたま知ったという、ひょうたん島の原作者の一人である、
作家の井上ひさしさんが観客として客席に来て居られて、
途中からゲストとして飛び入り参加されるという
うれしいハプニングが起こる事に・・・
制作に携わった皆さんのお話を伺っていると、
それぞれの立場で、それぞれの思いや、ご苦労があったことが偲ばれ、
偉大な作品には、語られるべきエピソードが
沢山あるものだなと改めて思い、大変感慨深かった。
その中でも自分は、ディレクターだった武井 博さんが、
その頃、弱冠28歳だった自分に、よくNHKの幹部は
リスクのあるこの大きなプロジェクトを任せてくれたものだ、
そこに、当時のNHKの良さや未来への展望があった・・・
と、言うような事を仰っていたのが印象に残った。
武井 博さんは紳士なのでハッキリは言わなかったが、
おそらくその真意には、視聴率ばかり気にして、
リスクを背負ってでも、良い作品を作るといった高い意識を持てない、
今のTV番組や制作サイドに対する失望感が隠されていたと思う。
後、皆さん共通して、少なくとも一年間は、
視聴者は、もちろん制作サイド上層部からも、
それこそ、人形のデザインから、登場人物のセリフ、
話の内容、あらゆることにクレームがついたという事を仰っていた。
常に、世の中は保守的で、それまでになかった新しい作品は、
批判の対象となるという例が、ここにもあったと言う事だろう。
しかし、そういったチャレンジのあった作品だったからこそ、
作品誕生から40年以上経った今日まで、
新鮮さを失わずに、その人気が保たれ続けているということを、
これから何かを”創造してゆく立場の人間”も、
”その創造を促す立場の人間”も、そして、
”その創造物を受け取る人間”も、決して忘れてはいけないと思う・・・
他にも、ひょうたん島のテーマ曲の誕生秘話や、
楽しいエピソードが沢山聞け、あっという間の1時間30分、
正直まだまだお話を伺いたいかったなぁ、という所でセミナーは終わった。
大変勉強になった一日でした・・・
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実は、21日のひとみ座公演も観に行ったのだが、
その時に、たまたま自分の席の隣に
後から入って来た伊藤悟さんがお座りになられた。
自分は、ひょうたん島がリメイクされた時(1991)に、
それが番組の大ファンであった伊藤さんが
今のようにビデオがなかった子供時代に、
純粋に自分が楽しむために
ノートにメモしていた番組の資料を元に作られたものだ、
ということを、新聞で読んで、大変感動し、
その記事を切り抜いて今でも大事に持っている・・・
この伊藤さんがご自分で作った貴重な資料も、
今回の企画展示では、見る事が出来るので、
興味のある方は、是非、放送ライブラリーへ足をお運び下さい。
前川陽子 ”ひょっこりひょうたん島”

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