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”20世紀少年”

先頃、映画化され巷でも話題になった映画”20世紀少年”

普段は、テレビや他メディアで大袈裟に宣伝されるものほど、
何だが興味がなくなってしまう自分だが、

現代人として、一応、浦沢直樹作品ぐらいは読んでおこう・・・
みたいなところもあり、原作を手元に揃え、
つい二三日前に、すべて読み終えたところだ。



物語は、過去、現在、未来、バーチャルといった多彩な世界を舞台に進み、
多くの登場人物同士の持っているドラマが複雑に絡み合ってゆく、

そして、そこから生まれる多くの謎・・・

しかし、そんな謎で、読者を振り回すだけ振り回して、
結局、完全な答えが提示されることなく、むかえられるラストシーン・・・

正直、多少、そんな展開に肩透かしを食らった気もするが、

自分は、この作品は、物語の軸となっている
”ともだち”の正体が誰であるか?を、
探し当てる推理やサスペンスだ、というより

あくまでも、現実世界に生きる大人達が、夢に生きていた少年時代を
振返って感じる”ノスタルジー”をテーマに描かれた、
叙情的でセンチメンタルな、ファンタジーではないかと思っている。


おそらく作者にとっては、”ともだち”の謎、云々については、
ストーリーを構築してゆく上で、自分流の演出、構成を
考慮しながら生まれた”方便”であって、

物語の結末に必ず解き明かされなければ、話が終わらないというような、
推理小説に出てくる謎とは、本質的には、違う謎なのだろう。

(それを踏まえると、残された謎の一つ一つの中に、
何か作者からの重要なメッセージが隠されているという事も多分ない。)


また、逆に、一つ一つの謎を、ご丁寧に解明してゆく展開になったとしたら、
おそらく陳腐な推理サスペンスになってしまうだけで、
作者が、本来意図していた作品にはならなかったはずだ。

それに、おそらく作者には、数多くの伏線や謎を
例えば、アガサ・クリスティのような
超一流推理作家のように、うまくまとめる力はないだろう。

もっとも作者は、自分のことを推理作家とは思っていないだろうし、
そういった類の作品を描こうとも思ってはいない。


大切だったのは、”ノスタルジー”であり、
少年時代の夢を失ってしまった大人たちが、

もう一度、現実の世界で、いかに本物のヒーロー、
”正義の味方” になるか、ということを、
センチメンタルに描きたかったという事だったのではないだろうか?

もちろん、多くの読者が、数多くの謎の解明を期待していた中で、
ハッキリとした答えを与えられなかったことへの
賛否の問題は、依然として残りはするのだが・・・






























omake

しかし、マーク・ボランも、こういった形で、自分の作品
”20th Century Boy”が、後の世、しかも日本で、
取り上げられている事を知ったら、あの世でどう思うのだろう・・・

そういえば、来日時に、たまたまTVで目にした
”仮面ライダー”を観て、自分のアルバムに、

”ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー”、
なんてタイトルをつけてしまったマーク・ボランのこと、
もしかしたら、意外と、喜んでいるかもしれない・・・


T.REX "20th Century Boy"

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