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哀しみこそが人生の彩り

昨日、溝の口であった山田太一さんの講演会『今ここで生きているということ』に行って来た。平日の6時からということもあって、お客さんたちはご年配の方が多かったようだ。

自分がメモを取りながら感じ取った講演のテーマは、「実際に人が感じている事と、それを表現する「言葉」の間にはズレがあり、時に、人はその感性とズレた言葉で塗り固めたウソの世界に身を投じて現実から目を反らす事がある。」というもの。

そこを主軸にして、自分が感じている事を安易に表現した「安っぽい言葉」と、逆に、感じていることを包み隠さず表現する「魂の言葉」とを対比させて話が展開してゆくところが面白かった。

そのテーマから派生して、色んなエピソードが上がってくるのだが、自分が一番ジーンと来た話は、永井荷風の「哀しみこそが人生の彩り」という言葉だった。

人生に彩りを与えてくれるものは、楽しかった事、幸福感といったものというより、哀しみなんだという表現は、逆説的に聞こえるのだが、自分は真理だと思う。

例えば、自分で音楽を生み出す際、何をモチベーションしているかを考えてみてもそうだ。人を楽しませるこの世の多くの作品が哀しみをもとに生まれていると思うとなんだか皮肉なものだなぁとも思う。

以前、ここでも書いたが寺山修司の詩の一節「蛍の光で書物を読むのは、蛍ではなく人間である。蛍は自分の光で、自分を照らすことなどできないし、その光で自らの道を照らすこともできないであろう。(青蛾館)」これを思い出す。

他にも、世の中がシステム化されてゆくことで、失われてゆくもの、例として、駅の階段の車いす移動が完全に駅員の仕事としてシステム化した時に、見知らぬもの同士が自然と助け合うという気持ちも一緒に消えてしまったこと、また、自筆には多くの情報が含まれているということ等のエピソードがあり面白かった。

もうちょっと続きを聞いてみたかったが、あえなく時間が来て終了。こういった講演は大体質問コーナーが最後にあるのだが、いつも思うのはあまり良い質問がでない事。

自分は、事前に質問をアンケート用紙で集めといて主催者側が選んでおいたものに答えるといった形式にした方が良いと思っている。手間がかかるが良いものを作るためにはそれなりの手間をかけなきゃいけないと思う。

アップ曲は、山田太一さんの名作ドラマ『岸辺のアルバム』の主題歌。このドラマを観た事がない人がいたら是非観てもらい。


” Will You Dance ”Janis Ian

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